僕が川に携わった仕事をするようになって今年で12年目。日本中の、とまではいきませんが、仕事柄あちこちの川に行きますし、仕事じゃなくても川のことは常日頃から気になります。
ご存知のとおり、日本に良い川といえる場所はだんだん少なくなっていますし、以前に行って好印象を持っていた川が次回行くと護岸工事なんかで見る影もないなんてこともよくあります。
でもね、やっぱり、やっぱりこの川は裏切らないんですよ。
今回は夏の四万十川。いやあ、いいなぁ、想像しただけで目がとろーんって感じです。あなたは川の近くで過ごす夏の夕暮れってイメージできますか?
あたりが薄暗くなるとともに、ヒグラシの鳴き声が一旦大きくなり、次第に静かになっていく、代わりにカエルの鳴き声が聞こえ始める。じんわりとした風に乗って運ばれてくる川の匂い。焚き火を前にしてビールを1杯・・・。あ、ビールは自分の好みか(笑)。
長良川や四万十川はきれいな川って言われますが、きれいなんじゃなくて、他の川には無くなった、川が持つ本来の姿と感覚を残しているだけなんです。かつては日本のどこにでもあった川の風景や匂い、音、それが今も変わらず残っているということなんです。だからこそ、優しいし、懐かしいんですね。
初日のキャンプではなるべく現地で手に入れた食材を使うつもりです。鮎や手長エビを焚き火で焼いたり、飯ごうに鮎とお米を入れ込んで鮎ご飯を作ったり・・・。手長エビに軽く塩を振って木の枝に刺して焚き火にかざす。パッパッとあぶって口の中に入れるとトローりとした旨みが口の中に広がって、すかさずビールを流し込む・・・あああっ、ヤバイ、想像しただけでビール飲みたくなった(笑)。
蒼の旅はいつもどこかの場面でキラキラとした一瞬があるんです。ほんとに一瞬なんですけど。で、それもみんなで感じる場合と、自分だけが感じられる場合があるんですね。
今回はどんな瞬間と出会えるのか、今から楽しみです。
お申し込みはメールかお電話で
MAIL info@earth-ship.jp
TEL 0575-79-6025
担当 水口