大晦日に降った雪のせいで、ペンキ塗りができません。
で、他にできることをということで元旦からエアストリームの内部を壊しにかかってます。
「エアストリームってなに?」
これだから困る(笑)。
今回の記事、何気に長文となりましたのでお時間のある方どうぞ。
エアストリームとは約75年もの歴史を持っているアメリカ製トラベルトレーラー(キャンピングトレーラー)です。アースの駐車場にドーンと止めてある銀色のあれです。カフェの店舗に使ったり、中には美容院として使っているところもたまに見かけますよね。
あれ、ぶっちゃけ買うと高いんですよ。プリウスの新車買ってもまだお釣りが来るぐらい高い。でも、アメリカンな雰囲気があって、なんだか旅の匂いがプンプンしてかっこいいんですよね。いつかは欲しいなあなんて思っていたら、3年前に「貸してあげるから持ってって使ってもいいよ」というありえない話をいただいたんです。
で、来たのはいいけど、なんともうまく活用できず、しばらくはスタッフが寝泊りしたりしていましたが、最後には倉庫代わりという、欲しい人が見たら目玉が飛び出るようなもったいない使い方をされていました。
今回、GREENができることでそちらで日の目を見てもらおうと持ち主の方に許可を取って改造にかかっているわけです。
来た当時のブログを覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、アースにあるのは1974年製。36年も前のものです。来てすぐに内部を簡単に掃除したらアメリカのコインや手紙が出てきたというのはお伝えしたはずです。
その出てきた手紙が僕の生まれた日に書かれたものだったって報告しましたっけ?
まあ、いいや、できるだけ簡潔に書きますね。知っている人はゴメンナサイ。
アメリカから来たキャンピングカーの中から発見された手紙の日付が自分の生年月日。震えたのは言うまでもありません。で、当然知りたいのが書かれている内容。他人の手紙を勝手に読むなんて失礼な話ではあるんですが、やっぱり知りたい。
ワクワクしながら読み進めていくんですが、全然読めないんですね。アメリカなのに、手紙の言語が英語じゃないんです。アルファベットの上に変な点とかあるし。
「これはきっとスペイン語や」なんていってスペイン語がわかる人にFAXしても返事は「???」。ギリシャかドイツ系じゃない?という意見もあってドイツ語がわかる人に見てもらっても「???」、ギリシャ語でもない。大学の言語学関係の先生に見てもらってもやっぱり「???」。よりミステリアスな雰囲気が高まりますよね。
結局、探偵ナイトスクープに送ったんです。マジで。
するとすぐに担当の方から電話がかかってきて、「ネタとしてはメチャクチャ面白いし、ぜひ採用したい。ただ、きっと海外ロケも入るからタレントの都合をあわせたりするのに時間がかかるのと、丁度先日企画会議が終わったばかりだからもう少し待って欲しい」とのこと。
色めき立ったのは言うまでもありません。タレントはどうでもいいけど、無料で海外いける可能性がありましたから。
「アメリカ行って手紙書いた本人と会えるのかな?」なんてワクワクしていたら、別にお願いしていた筋から「言語がわかって訳せた」との返事。わからないまま結局いろんな人の手を渡って最後は国連関係の研究室までいって解明されたそう。
戦中、戦後にアメリカに移民となって渡った方々が英語と母国語を混ぜ合わせて独自な言語がいろいろとできたそうで、その中のひとつということで、英文にされて僕の手元に戻ってきました。
辞書を片手に訳していくんですが、なんだかあまりよくない意味の単語が出てきます。内容としては、母から息子に宛てられたもので、「近頃お父さんがウォッカを飲んでは私に暴力振るうのよ。困るわ。あなたも病気したみたいだけど頑張ってね。」というものすごくリアル且つネガティブな内容。
その時点で僕のエアスト熱が急激に下がったことは言うまでもありません(笑)。
長々と引っ張ってスイマセンでした。
そんないきさつがあったエアスト君ですが、GREENでは重要な役割を果たしてもらおうと思っています。どういう使い方をするのかはお楽しみということで。
で、今回も、中をいじっていたら出てきたんです。10通ほどの手紙と写真が。もちろん、もう内容を調べたりはしません。かといって捨てるのもどうかと思いましたので額に入れてエアストの中に飾ることにしました。GREENがオープンしたら見ていただけると思いますので楽しみにしていてください。
これがエアスト君
元々キャンピングカーですから、中にはベッドからキッチン周り一式、冷蔵庫、風呂、トイレまであります。壊すの大変
半分壊しただけでこれだけものが出てきました
半分解体した状態。ここがGREENで○○○なスペースになります
これがでてきた手紙と写真。このほかに1セントコインが10枚ほど出てきました
ちなみに、今回のブログタイトルになっている信書開封罪とは、
刑法第133条 正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、一年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。
というもので、勝手に他人宛ての手紙が入った封筒を開けたら罰せられますよということです。
皆さんも気をつけてください(笑)
アースシップ 水口晶