先週の21日(土)アースのスタッフが某山中に集結。丸一日かけてあることをやっていました。
先日発表したミステリーツアーといい、今年はなんとなく秘密めいた動きの多いアースですが、わざとやっているわけではありません(笑)。
ま、今回何をやっていたのか、続きでご覧ください。
ツナギにヘルメットに軍手?ウエなんかは、そのまま現場監督といってもおかしくないくらいよく似合ってました(笑)。
で、山道を登ること10分。
現場で講習が始まります。
チェーンソーで実際に木を切って・・・
ロープで引き倒す。この日合計3本の檜を切り倒しました。
“なんでアースが今更きこりやねん?”
そうですね。当然皆さん疑問に思われますね。
アースもこれからの経営を考えて今後第1次産業に本格的に進出することを計画しており、まずは手始めとして山の分野に取り掛かることとしました。ガイドたちはこれから暇なときにはきこりになります。
というのは当然ウソです。
年賀状にも書いておりましたが(いってない方、スイマセン)、アース(地球)という名前をつけながら活動して14年目。そろそろ本当に、自分たちが地球のために何ができるのかということを考え始めています。ただ、いきなり地球のためにといっても話が大きすぎるので、まずは自分たちの職場である川について考えようと。
長良川に遊びに来られる方はその綺麗さに感動されます。でも、明らかに川の状態は悪くなっています。僕達が活動を始めたたった14年ほど前からでも大きく変わってきています。このままだと、自分たちがじい様やばあ様になったとき、子供や孫達が今の僕達のように長良川でラフトやカヤックを楽しむことができないかもしれません。そうなると川を職場としているアースにとっても存続に関わる大きな問題ですよね。
じゃあ、川を維持したり今よりも良くするにはどうすればいいのか?原因は様々なんですが、そのうちの大きなもののひとつに山の問題があるんです。川を維持していくためには川そのものも大事だけど、川の水の元となる山の現状も考えなければならないというのが今の現状なんです。
ちょっと長くなりますのでここではあまり詳しいことは書きませんが、スタッフたちにもまずそのことをキッチリ認識してもらおうと思って、今回山のプロとして林業に従事されている方に講習をお願いしました。写真にはでていませんが、山に入る前には約2時間の机上講習も行っています。
山や川を変えていくには何十年というスパンが必要になります。だからと言って今何もしなければ今より良くはなりません。そして僕達スタッフが少ない人数で何かをしようとしてもきっと大きく変わっていくことは無いでしょう。やはり実際に変えていくには皆さんの力も必要になります。
今はまだまだ僕達自身も勉強中ですが、“楽しく山と川を変えていく方法”というコンセプトを元に何ができるかを考えています。
よく一般の企業がやっているような“森に木を植えようキャンペーン”みたいなことはやりません(笑)。
もっとアースらしく楽しい方法を考えますので楽しみにしていてください。
今から20年、30年経ったとき、自分たちの子供や孫が長良川でラフトやカヤックをやっている姿を想像すると楽しいです。さらに皆さんの子供達が“アースでラフトやってきたぁ!”なんていうのはもっと楽しいし、“うちらのボート、イーちゃんって言うおっさんが漕いでたよ”なんていうことになるともっともっと楽しいですよね(笑)。そんな日を夢見て少しずつ活動につなげていこうと考えています。
今回お世話になったNPO法人です。興味があればぜひHPのぞいてみてください。
NPO法人ウッズマンワークショップ
アースシップ代表 水口晶