早いものでこちらに来てからもう2ヶ月が過ぎました。
ここまではほんとあっという間でした。あと残り1ヶ月、まだまだやりたいことや、見たいものがあるのですが、果たして
どこまでいけるのか。
そして、出発前に、周りの多くの人には「そんなに長く一緒にいたら絶対途中で喧嘩する!!」と忠告されていたのですが、いまだ目立った喧嘩も無し。こちらも果たしてどこまでいけるのか?(笑)。
先日19日からスタッフの一人イワネが合流。中身の濃い数日間を過ごしましたので、今回はそちらの報告が中心です。
たまたまティピーで泊まれるキャンプ場を発見。即予約です(笑)。今回泊まったのは3人用のタイプ。
中にはベッドが設置されていて、しかも焚き火ができるんです。これが感動もの。焚き火を眺めながらビールを飲んで、眠くなったらそのまま寝る。最高でした。いつかアースでもティピーを使った宿泊やります。
翌日は南島でもっとも有名な海岸であり観光地のひとつでもある、エイベル・タズマンのシーカヤックツアーに参加しました。
ここのシステムは特殊で、経験者ならカヤックを借りて周辺約10キロの島やビーチまで好きなように漕いで、好きなように宿泊できるんです。しかも、予約さえしておけば、その場にカヤックを乗り捨てて、ボートで迎えに来てもらうことも可能。日本では考えられないシステムです。僕たちが選んだのは最長の2泊3日コース。今回の旅でどうしても参加したかったメインツアーでもあり、心は踊ります。
同じ日に50人ぐらいが参加してました。カヤックも1社で50艇くらい保有しているようです。まあなんともやることがが大きいんですね。
こちらはカヤック専用輸送ボート。遊びのためにこんな施設や道具があるのがうらやましい・・・。
さすがにセフティートーク(安全説明)には時間をかけます。カヤックの基本的な操作から海上での状況判断、緊急を知らせる花火の打ち上げ方まで教えてもらいます。
いよいよ出発。いきなりどこにでも行っていいわけですから、うれしいですね。
近くの島で上陸。ここで泳いだり、昼寝したり、とにかくみんな自由に過ごしてます。
ついでにカヤックの上から釣り。タイミングが良かったのか、ルアーを投げれば面白いように釣れます。残念ながら食べませんでしたが。
初日の宿泊場所は水上コテージ。こういう発想も日本ではあまり見ないですね。1泊2食付で$60(¥5500ぐらい)。ただ、「おおっ!!」という感動はつかの間でした・・・。
ベッドルーム。「こんなの外人寝れるんかよ?」というぐらい狭くて・・・。長距離漁船の乗組員の方なんかはこんな感じで
過ごされているのでしょうか?ご飯は悪くなかったんですが、連泊は絶対無理ということで3人の意見は一致しました。
そしてメインとなる2日目。事前に「2日目の天気は悪くなるから・・・」と説明を受けていて、覚悟はしていたのですが・・・。
storm(嵐)です・・・・。
こんな状況でも精一杯楽しい顔をしたのがこれです。カメラのレンズもビタビタになる暴風雨です。何とか午前中に次の宿泊場所まで移動すべく漕ぎ出したのですが、ツアー会社のスタッフの乗ったボートが近づいてきて中止勧告。
午後は益々ひどくなるとのことで仕方なくツアーはは断念。ボートで迎えに来てもらう事にしたのですが、海はものすごい荒れ模様。
果たしてボートが来るのかどうかという不安にさいなまれながら待つこと2時間。やっと15人ほどが乗れるボートが迎えに来たのですが、「こんなんでで海にでてええの?」というぐらいひどい波。波で寄せられて横向きになっているのをみんなで押してやっと乗り込むような状況です。ほかの乗客の表情も不安がありありです。でも、風雨の中でこれ以上待つのも嫌だしという気持ちも同様。
「皆さんようこそ、ここからの船旅を十分楽しんでね」というガイドの兄ちゃんの冗談に誰も笑う余裕がありませんでした。
「なるようにしかならん」と開き直るしかなかったんですが、そこからの20分は今までの人生の中でもトップ3に入るくらい身の危険を感じた短くも長い20分でした。横から吹き付ける風と雨と女性客の叫び声を聞きながら必死でカメラのシャッターを押していたんですが、お見せできるほどまともなものがありませんでした。
ボートが岸に着いた瞬間、乗客全員の拍手。国境を越えてみんなの心がひとつになった瞬間でした。「やっとこれで俺も帰ってビールが飲めるぜ」といったガイドの兄ちゃんはメチャクチャかっこよかったです。
岸で待っていたトラクターに引かれて戻ります。そのことに驚くよりも、無事帰ってこれた感動の方が大きかったですね。
途中でのツアーキャンセルは非常に残念でしたが、代わりに一生語れる経験をさせてもらいました。
2月の初めまでは南島に滞在予定ですので、うまくタイミングが合えばリベンジするつもりです。もちろん次回はあらかじめ天気予報を見てからですが(笑)。
それではまたの報告をお楽しみに!!